白内障術前術後の方の在り方について

ある白内障術前術後の方の在り方について講習会がありました。

本来白内障は両眼性で、5年以内に両眼ともに白内障が悪くなるそうです。


そして白内障発症率は50代ですでに40%発症、

術後もメガネが必要という点を正しく理解されている人は8%というものでした。


現代は高度な医療のおかげで、白内障は失明原因の

トップではありません。病気というよりは

全ての人になりうる加齢現象だと思います。


さて、白内障術前術後もメガネが必要という点に触れたいと思います。
メガネは本来両眼の矯正です。白内障手術は両眼同時にするべきものの様ですが、
様々な個々の事情で片眼づつ又は片眼のみという場合も少なくない様です。


しかし、片眼だけでは両眼視が上手くいかず、

とりわけ夜間の遠近感は取りづらく、
それが原因で転倒し、その後に寝たきりなどの

非常に重い障害になる事も少なくないそうです。


また、加齢に白内障が加わり60歳過ぎから

急に動体視力も低下するそうです。
視線を中心窩(網膜の中で最も色を強く感じる細胞が多い、

視力を司る箇所)ピントをその中心窩に合わせる

外眼筋や調節筋が加齢と共に衰えるからです。


そんな両眼の不備をコントラスト(色や輪郭がハッキリ)や

ピント調節、視線など今ある状況に適切に手助けするのがメガネなのです。


メガネを掛けると言うことはあらゆる加齢に向けた障害を

予防する若年層から高齢者全ての方を

手助けする医療補助器具だと思います。