遠近両用は普通のメガネ

こんにちは!プラオプ ハセガワです。

 

「境目の無い遠近両用レンズ」

宣伝の時に耳にする言葉で「掛けは外しがなく便利です」

とか「印象が若々しいです」とか、そういった言葉を耳にします。

 

でも、僕はそういった理由でこの種類のメガネを

薦めているつもりは全くありません。

人の目は遠くと近くにピントを合わせる

「オートフォーカス機能」が付いています。

 

たったの24mmの大きさに、

とてもよく出来た仕組みが組み込まれているわけですが、

若いときはこれが十分に機能して、

遠くも近くもよく見えるのですが、

それが当たり前すぎてその素晴らしさには気が付きません。

 

しかし、年齢を重ね大体40代の半ばくらいから、

そのオートフォーカス機能では十分に近くにピントを合わせる事が
難しくなってきたときになって「今まで普通だった事」

がいかに素晴らしかったかを知るようになるのです。

 

「遠くと近くを同時に見る」

 

これって特殊なことでしょうか?

 

いえ、私たちの生活において

「あたりまえ」の事であるはずです。

 

運転をするにしたって、

遠くだけを見ているわけではありません。


デスクワークをしているからといって

机の上だけを見ているわけではありません。

 

主体となる目的はあったとしても、

それ以外の物を見ることは普通にある事です。

「便利」とか「見た目がよい」とかではなく、

「当たり前の事を今までどおり当たり前に

出来るようにして生活の質を最大限維持したい」


という人の生活の自然さを維持したいという

願いから「遠近両用」を薦めているのです。

つまり必需品だと思っています。

 

ですが、目の機能を完全にたった一枚の

レンズで補う事は不可能です。

 

だから重視したいシチュエーション、

例えば「運転用」とか「読書用」とかに

合わせたメガネの使いわけは必要にはなるのですが

 

メインとして「遠近両用」を使っている上で、

足りない部分を補うようなメガネを

使い分けるのがベストだと思っています。

 

ピントを自力で合わせるのが難しいのに、

メガネにピントが一つしかないのでは、
「何気ない普通の事」もご苦労と

なって感じてしまうのです。

 

「境目の無い遠近両用」はなにも境目をなくして

「外見が遠近に見えない」ようにしているわけではありません。

 

境目が無いというのは遠くから近くに

無段階で度数が変化しているという事。


つまり「必ずどこかでピントが合う」

ということで、それが本来の目的です。

でも「使いにくい」「不便だ」

と言う声をよく聞くのは事実です。

 

しかし実際に快適に

「使いこなしている人」も沢山いらっしゃる。

その差はなんでしょうか?

 

それは個人個人で目がもつ特徴が違うからです。

遠近両用は「ピント合わせの特徴」

「視線合わせの特徴」など、複雑な目の使い方を

無意識にスムーズに出来る事が使い心地の差を生みます。


単なる度数合わせでは快適なメガネにはならないのですが、

遠近両用は特にその傾向が高いです。


「遠近両用が使いこなせたらどんなにいいだろうか?」

とお考えで使いこなすのが難しいと

感じた方にそういって特徴を踏まえた設定を行うと

「快適」「楽」「普通に使える」というお声を頂く事は多いです。

 

生活の質を維持し続けること、

 

コレこそが本当のアンチエイジングであると僕は思います。