遠近両用慣れづらい?

こんにちは 東京大田区のメガネのイザワ 伊澤康一郎です。

私達が店頭で比較的お客様から聞くお話で

「遠近両用って慣れづらいんでしょ?」という言葉。


今まで長くたくさんのお客様に遠近両用を

お使いいただいていますが、実際に

「使ってみたけど慣れられなかった」

というケースは近年は少ないです。

 

全く無いとは言いませんが、

限りなくゼロに近いと言っても良いと思います。

それではなぜこんなに皆さんは「遠近両用は慣れづらい」

とおっしゃることが多いのでしょうか?

 

眼鏡を合わせるというのはお料理の味付けと

似たところがあると私は思っています。

 

例えば塩加減、レシピを見ると「塩を少々」とか

「小さじ1杯」とかありますけど、お料理が得意!!

と言っている方はたぶんレシピ通りに守っている方は

少ないんじゃないでしょうか?


メニューによって塩加減だけを見ても

今までの経験から自己流に調整しているかと思います。

 

「今回はこういう食材を使ってるからレシピより

      少し強めに塩味をきかそうかな?」とか

 

「食べる人が薄味の方が好みだから

    ちょっと少なめにしようかな?」とかです。


遠近両用の度数の設定でも遠くを見るための

遠方度数に対して目的距離までの近方度数を

どのくらい入れないと見えないという

一般的な計算はできますが、

 

遠方から近方までの見る環境や

その方の好みを考慮して加入度数を設定していきます。

そして加入度数を入れることによる弊害というのも

あるのでレンズ度数の変化に伴うクセというものも考慮をしていきます。

 

ざっくりと遠方度数と近方度数の変化をつけるための加入度数を

入れることによる変化をイラストにした見ました。

遠方度数と近方度数の変化が大きいほど

周辺部の歪みは大きく張り出してきて

ピントの合う部分の視野が狭まってきます。

 

視点という部分では見える部分を追えば

理論上見えるはずですが、

視野の中に揺れ歪みの部分も入りやすくなります、

 

理論上揺れ歪みの部分はどこにもピントを結んでいない状態なので

そこの存在感が大きくなれば不快に感じるのが当然です。

 

長年遠近両用を使い続けている方にとっては「慣れ」という部分で

解決できるポイントにはなりますが、

不必要に加入度を上げることは見えるポイントも

狭まることになるので、慣れている方に対しても

やはり加入の入れ過ぎは良くないでしょう。

 

一見、当たり前のような事ですが、

「実際に使ったけど慣れられなかった」

とおっしゃる方の眼鏡を見させていただくと

強すぎる加入度数をよく目にします・・・

 

眼鏡屋はお客様の主訴をよく聞き、度数等による眼の性質、

好みをよく見極めて度数設定をしていかなければ

ご満足いただけるメガネ作りはできないと思っています。


みなさんも口に合う料理を

提供してくれるお店ってあると思います。

 

誰の口にもあうそれなりに美味しいお店じゃなくて、

自分の口にバッチリ合う好みのお店!!

があると嬉しくなりますよね?


眼鏡屋も「自分の眼にバッチリ好みの合うお店」

を探してみてはいかがですか?

今まで自分の眼の好みに合うお店を探せていない方は

 

ぜひMORE加盟店へご相談ください?