老眼鏡を作ったのに手元が見づらい!…その理由とは?

こんにちは、愛知県大府市にある

GLASS JOY 02(グラスジョイオオブ)の中村です。

 

さて、手元が見づらくなって作るものの一つといえば、

 

いわゆる「老眼鏡」。


老眼鏡さえ掛ければ、手元のものは

バッチリ見えると思っていませんか?


実際は老眼鏡を使っても

手元が見づらいということは時々あります。

 

以前にこのような相談を受けたことがあります。


「老眼鏡を作ったんだけど近くのものが何か見づらくて。」


そこで目の状態をお調べしました。


確かにお持ちのメガネと検査結果には若干のズレがあるようです。
しかし「見えない」というほど致命的なズレかと

言えばそうは感じませんでした。

 

そこで具体的に何が見づらいのかをお聞きしました。


すると

 

「陶器の作品作りをしている時、

 細かな模様が見づらくてうまく作れない」とのこと。


実際に作業の姿勢を取っていただくと、

作品をぐっと手元に引き寄せられ、かなり近づけてご覧になります。
この「見方」で見づらさの理由がわかりました。

 

老眼鏡の度数は、年齢(力の衰え)によって

変わると思う方が多いかもしれません。
しかしそれ以外の要素もあります。


それが「距離。」


距離によって必要な度数は変わるもので、

近視で言えば、顔から離れるほど度数は弱く、

近づくほど度数は強くなる傾向です。

 

この方のメガネの度数は、

40㎝くらいをご覧になるには問題ありません。
しかし実際にご覧になりたいものは25㎝くらい。


この設定距離のズレが見づらさの原因でした。


「たかだか15cmでそんなに違うの?」

 

と思うかもしれませんが、

15㎝も違うと度数はかなり変わるのです。


そのため手元が見づらい場合は、

具体的に何がどういう風に見ている時に

見づらいかを把握することが大切になります。

 

気を付けていただきたいのは、

見たい手元の距離に合わせさえすれば、

全てがよく見えるわけではありません。


より手元に合わせると、

今度はそこから離れるほど

ピントがぼやけることもあります。


つまりこの方の場合、新しいメガネだと

 

「作品作りをするのは問題ないけど、

   パソコンの文字がぼやける」となってしまうのです。


そのため老眼鏡は、ご趣味やお仕事などに合わせた

「目的別」のものが必要になるかもしれない

ことを覚えておいていただけたらと思います。

 

お読みいただきまして、ありがとうございました。