眼鏡の値段

MORE~快適眼鏡研究会~の皆様、こんにちは、

MOREは生活者、そして眼鏡業界人双方がネット上で

一堂に会し、情報交換し、

我々はもっともっとご満足頂ける眼鏡を仕立てられるよう

企業としての当たり前ですが、日々努力しますし、

 

一方生活者の皆様は日々、情報収集してくれれば

有難いと思います正しい知識を得る事で

正しいご選択を頂けるのですし、

 

それを一歩先に踏み込み表現すれば、

 

賢明なる顧客が健全な業界を育む。

 

と自身の信念を表しています。

 

では今日のお話は眼鏡の値段ですが、

うちのお店は実験的ではありますが、

直近100件の実売額の平均値最大値最小値を遠近両用レンズと

単焦点レンズに分けてメガネの一式価格を公開しました。

 

世間のメガネ一式単価が23.000円だとするとうちのお店の平均単価は、

 

単焦点レンズでの眼鏡一式単価(遠く専用、お手元用、PC専用等)

平均:49.620円

最高:97.200円

最低:20.520円

 

遠近両用レンズでの眼鏡一式単価(遠近/中近/近々両用等)

平均:76.896円

最高:138.888円

最低:38.880円

 

とこの様な結果になりました。これを見て高いと感じる方も

意外と安いのね。と感じる方もいらっしゃることでしょう。

 

でも遠近両用にしても単焦点にしても世間の相場の2~3倍の値段を

お支払い頂いていることになりますし、そんな高いと思われても

仕方がない値段設定でもうちのお店はお蔭様で14年もお店を続け、

 

昨年の売り上げは、過去最高を記録しました。

 

では何故、世間より高い値段なのに

欲しいなんて感じる奇特な方がいらっしゃるのでしょう?

 

皆さんも不思議ですよね?

 

まずはそのグラシアスマジックの説明の前に

メガネの商材としての特質をご説明させて頂きます。

 

メガネはお店に並んでいる間は、半製品であり、

製品化する為に、お店で手を加えています。

手を加えているだけでなく、メガネフレームは

単品では視力矯正器具としての役目を果たせません。

 

眼鏡はフレーム+レンズで初めて、機能し始めます。

 

そこで終わりではありません。

 

視力測定をして、

 

発注するレンズのレイアウトを決定する為にフィッティングして、

 

目の位置を測定し、

 

届いたレンズをサイズがぴったり合う様に加工し、

 

最終的にレイアウトを見ながら再フィッティングします。

 

この一連の流れを経て、

初めてメガネは視力補正器具として

製品化するのです。

 

ここまでの説明でお分かりの通り、

このひと手間ふた手間の掛け方と眼鏡士のスキルに

差別化の要因があり、その手間に価値が生まれるのです。

 

一人前の眼鏡士を育てるのに一体何年掛かるのでしょう?

僕は業界歴17年程ですが、極めたという心境には

程遠いのが現状の正直な思いです。

 

僕は以前視力測定時間に5分も掛けたら

怒られる業態にいましたが、そこではアルバイトさんに

ルーティンを教えて、誰でも出来る測定法で

顧客にサービスしていました。

 

これを僕は食に例えるとファーストフードだと言っています。

 

一方僕は職人を目指しています。

 

僕の中での職人の定義は

 

「誰でも出来る単純作業をひたすら繰り返し、

結果として出来上がった産物は、

誰にも真似出来ないオンリーワンに仕上げられる人。」

 

これを職人と定義しています。

 

その真似出来ないプロダクトの為には

手間も時間も必要なのです。

 

もうお分かりですね。

 

時間=コストなのです。

 

グラシアスでは検査時間30分で済めば短い方です。

およそ30分から1時間の視力測定の時間を掛けています。

 

同様に、加工もフィッティングも時間も手間も掛けています。

それらがコストとして計算され、今の売価になっていると

ご理解下さいませ。ファーストフードの様な眼鏡屋さんでしか

眼鏡を作った事が無い人にとって5万も10万もだして

眼鏡を作る方の心境がきっと理解できない事でしょう。

 

別にグラシアスは富裕層だけを相手に

商売している訳ではありません。

 

富裕層でなくとも皆さん僕の作る眼鏡に価値があるとご理解頂き、

大切な皆様の予算のなかから一本の眼鏡を仕立てる為に、

お金を使ってくださるのです。

 

良い眼鏡を使えば、様々なプラスの効果が生まれます。

そしてその効果によって、心や体のゆとりが出来れば、

それを生活の質向上のために使えるのです。

 

その為のうん万円を僕は高いとは思えないのです。

 

どうか皆様ご自愛ください。

自らを愛する一歩の為にMORE~快適眼鏡研究会のお店で

一度相談してみてください。きっと目からうろこが

ぼろぼろ落ちますよ~。

 

今日はコストのお話でした。