鯖江眼鏡旅に行ってきました。

こんにちは 東京大田区のメガネのイザワ 伊澤康一郎です。

先日、眼鏡の聖地鯖江に眼鏡旅に行ってまいりました。

 

今回の目的は福井市が行っている事業

「眼育」(めいく)についてのセミナー
福井市役所保健課の方々と現場で動いている保健師さんから

直接お話を伺うことができました。


ちょうど私は個人的に当店がある大田区の3才児検診での

視力検査にて斜視弱視検出率アップへの活動をしております。

 

本来、三歳児検診での視力検査は子供の成長と

共に視機能も発達段階であるにも関わらず

良好な視力が出なかったり
視線が纏まりにくい斜視等の検出を目的とする検査ですが、

 

現状は家族の方への問診と簡単な視力検査だけに留まっている
自治体が多いのが実情です。


そんな中、眼鏡の街として眼の成長も安心できる街として

数年前から機器を導入しての3才児検診を実施されています。

 

福井市では3才児検診だけに留まらず市民全体の目の健康を

考えた取り組みをされていて大変感心しました。

すごく収穫の多い出張になりました。


ところで読んでいる方の中には

「なぜ眼鏡屋が自治体の検診に?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。


眼鏡屋の仕事って日頃からお客様の眼からくる不調や

不具合をお聞きしそれぞれに見合った対処法をお客様と検討していきます。

 

その中で「もっと早く対処していれば!!」

と言うことが結構あるのです。

 

まさに乳幼児期は大人の視力に成るための大切な準備段階です。
その準備段階に適切な刺激を受けなければ

正常な大人の視力は培われないのです。


その大切な時期に正常な刺激を受けにくいことが早期にわかれば、

眼科医のもと正常な治療を受け、

その中には眼鏡での矯正治療もありますが、

中には将来的に眼鏡を掛けなくとも正確な視機能が育まれます。


眼鏡屋が眼鏡を販売しているからこそ

「将来的に眼鏡がなくても良くなるかもしれない」

という喜びが非常に大きい事も知っていますし、

小さな力の私一人の行動でどこまで行政が動いてくれるかは未知ですが、

3才児検診がもっと斜視弱視検出率がアップできれば

子供たちが安心して学校に行き、

勉強してやりたい仕事を見つけ幸せな人生を
送ることができるんです!!

 

なんか壮大な事を言っているようですが、

真面目に眼鏡屋をやっていると

 

「もう少し早くわかっていれば・・・」

 

「もう少し早く対処していれば・・・」という場面は


結構直面します。


防げることを未然に防ぐことの重要を

もっと世の中に知ってもらいたいなぁと思います。

 

突然ですが・・・「視力」という言葉皆さん知ってますか?


多分、多くの方は「遠くを見る力」だと思っていませんか?

残念ながら正確に言うと大きな間違えなんです。。。

視力というのは噛み砕いて言うと、網膜の識別能力です。

 

それはどういうことかと言うと遠くでも近くでも

ピントが合えば判読できる力の事を視力と定義しています。

 

視力の定義はややこしくなるので割愛しますが・・・

遠くが遠用視力表で1.0見えれば近用視力表でも

1.0出ることになります。ピントが合えば・・・

 

逆に遠用視力が裸眼であっても矯正視力であっても1.0出るのに

裸眼の人は裸眼のまま、矯正視力の人はその矯正度数のまま

近用視力が同じように1.0出ない場合は一般的に言う


老眼です・・・

 

老眼という度数も良くないので「調節干渉」とかに

した方がいいかなぁと個人的には思っているので

今後使っていこうと思ってます。


ちょっと話はそれましたが・・・

 

眼鏡屋に眼鏡を作りに行った際よく「視力」をものさしに

お話が進む場合がありますが、

 

現状ではあまりにも視力=遠くの見え方のように

使われているので通じますが、本来は違うという事

 

それと最初に書いた三歳児検診も

「子供の時期の視力の重要さ、大切さ」が

重要視されていないと眼鏡屋をやっているから気付けました。

 

これからも売ればいい商売ではなくお客様一人ひとりが

笑顔になれる眼鏡屋をやっていきたいと思っています。