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新しい眼鏡を作るときには、これまでのメガネを持っていきましょう。

初めてのお店や眼科さんで新しい眼鏡を作るときには、

これまでのメガネを持っていきましょう。

そんな話を聞いたことがあるでしょう。

 

なぜでしょうね。

 

今の視力にいちばんよく合う度合いに

してくれればいいんじゃないか?

と思われる方も少なくないでしょう。

 

私も実際に何度か

 

「一番いい度合いで作ってもらいたいので、

前のメガネを参考にされないようにあえて持ってこなかった」

 

という方に出会ったことがあります。

 

歯に衣着せずに申し上げますが、

とんだ素人考えのお門違いです。

 

前のメガネを参考にできないと

 

「どの程度の度合いに慣れているのか?」

 

とか

「どの程度の度数を使っていて調子が悪いのか?」

 

ということが数値として正確にわかりません。

 

新たなメガネの度数決定が

大げさに言えば暗闇の手さぐりになってしまいます。

 

単純な話では「今までよりももう少しだけ

運転の時に標識をはっきり見たい」

 

とか

 

「新聞をはっきり見たい」

 

という明確なご希望があっても、

 

肝心な「今までの度数」がわからないため

ズバッとご提案できません。

あなたの感覚に頼るしかないのですね。

 

それでもまぁ「これでどうですか?」なんて、

これくらいかなぁという度数を入れてみても

その方にとってその時点では、

今までのメガネとの比較もできず、

裸眼との比較になるわけですから

 

「まぁまぁいいかな」ということになります。

 

だって掛けないよりも

だいたいの度合いのほうがよく見えるでしょうし。

 

こんなふうにお店の側もお客様の側もファジーで

隔靴搔痒な探り合いに終始することになるのです。

誰も得をしないルーズ・ルーズなお取引になりますから、

 

これまで使ってこられたメガネを持ってご来店ください。

どうぞよろしく。