blog投稿店名:opteria-Glassias blog投稿者名:伊藤 次郎
先日えらい勢い、烈火のごとくお客様に怒られました。
何でも、僕が入れたプリズムという度数は普通は斜視の人に入れるもので、
そのお客様には不要、だからそんな度数を入れたから気持ち悪いのだ。
と眼科医の先生に諭されたそうです。
僕はそこでその方と議論にもならないし、もしも議論してしまえば、
その眼科医の先生のお言葉を否定する事になってしまうと思い、
その場は平謝りで、お詫びしました。
ただ、この快適眼鏡研究会のblogを
楽しみに読んでくださっている皆さんには
それは事実とは全く違うという事を
どうかご理解頂きたいのです。
因みに弊店では控えめに言って
100人ご来店されると80人程の方には
プリズムの効果を説明し
追加の料金が発生すると説明した上で、
プリズムを入れたメガネで作成しています。
遠近両用レンズでも、
常用眼鏡でも、
PC用眼鏡でも、
お手元用リーディンググラスでも。
時にはサングラスに入れる時もあります。
ではその方々は皆、斜視なのでしょうか?
勿論、そんな事はありませんし、
僕がもしも皆が斜視だからプリズムを入れたと言ってしまえば、
その方々にも同じ業界人からも
僕は物凄い勢いで怒られることでしょう。
それでは何を根拠に僕はプリズムを入れているのでしょう?
答えは
斜位
と
固視ずれ。
この二つのキーワードが僕のプリズムを入れて眼鏡を作る根拠になります。
ところが、斜視はご存知でも、この斜位と固視ずれは専門家でも
知らない方が多数いらっしゃいます。
斜視と斜位の違いを説明して、
と言われても答えられない専門家がいます。
増してや斜位と固視ずれの
違いを説明出来る人は、
皆無とは言いませんが非常に少数派だと言えます。
何故皆さん知らないのでしょう?
勿論眼鏡学校では教えていますし、僕も学校で復習しました。
でも原則斜位矯正や固視ずれ矯正を普段からしていないから、
覚える必要が無いのです。別に斜位矯正や固視ずれ矯正している
から偉い訳でもなんでもありません。
ただ僕はそこに特化しているだけのお話です。
そういった意味で僕は業界の中ではマイノリティと言えるでしょう。
お、そういった意味では今日のレポートはマイノリティーリポート
なんか、そんな映画がありましたね♪
普通のお店に言ってあなたは斜位だね、とか固視ずれしているね。
なんてほとんどの人が言われません。ですから一般生活者の皆様も
当然ご存知ないのです。ではプリズムを入れて眼鏡を作るという
マイノリティーが選択した手法は、必要無いのでしょうか?
勿論僕は必要だと思ってやっています。
でも業界人の多くがそこに着目せずに眼鏡を作っている中で、
僕はただの変わった眼鏡屋さんに終始しています。
僕の必要だという思いには師匠の方々からの思いというバイアスが
かかっています。そのプリズム処方を普及させようと尽力された
先人達の思いというバイアスです。ですから僕の言葉はもしかしたら、
フェアではないかもしれません。と自らを客観視しようと僕はしています。
皆様もマイナーな眼鏡屋さんの言っている事を
鵜呑みにせず、せっかくこの研究会は色々なスタンスの方が
集まる研究会なのですから、是非色々な角度から、
快適な眼鏡とは?
という問いに自分なりの答えを探して頂きたいと
切に願います。また若しもそうなれたアカツキには、
皆様の暮らしがより豊かになり、
そして僕の所属するこの業界にもきっと、
希望の光が射すことでしょう。
MORE~快適眼鏡研究会~をどうぞ宜しくお願い致します。
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