土台・基礎は大事です。

何事にも土台や基礎となるものは重要です。

 

高度な両眼視(=両眼をうまく使ってはっきりと

そして立体的にものを見ることと考えましょう)

 

を行なうためには

 

「左右の眼がそれぞれによい視力を有すること」

 

が基本的な条件です。これが土台なんです。

この土台の上に高度な両眼視があるのですね。

 

近眼や乱視、遠視を充分に補正されずにいると、

土台となるよい片眼視力が得られず

当然ながら高度な両眼視も得ることができません。

 

以前お客様から

 

「テレビで隠れ斜視というのを見た。

  私も今のメガネではよく見えないし、

    目が疲れて仕方ないから隠れ斜視だと思う。

      テレビで見たプリズム眼鏡を作ってほしい」

 

とご相談を受けたことがあります。

 

調べてみると確かに斜位(隠れ斜視のこと)

がゼロではないのですが、それ以前に

土台となる近視と乱視の補正が現状に対して全く不十分でした。

 

そこでプリズム度をつけずに今の眼の状態にあった近視と乱視の度数に

しただけのテストレンズを試していただいたところ

 

「とてもよく見えるし自分のメガネに比べてとても楽だ」

 

と言っていただきました。土台となる近視と乱視が

適切でなかったためちゃんとした

両眼視を得られていなかったわけです。

 

このお客様は今でもこのメガネで快適にお過ごしです。

 

他にも

 

「今のメガネでは見づらくて疲れて仕方ない。

     視力が下がってしまったのだと思う。

         新しいメガネにしたい」

 

と来られたお客様。

 

メガネが曲がっていてお顔に正しく掛かっていませんでした。

これも強度の方ほど陥りがちな状態。

正しい位置に掛からないと余計なプリズム度が発生して、

両眼視を阻害します。メガネをレンズの度は正しくとも

 

「きちんとした位置に掛ける」

 

という土台が崩れたために起こった不具合です。

 

まず土台をきちんと作るからこそ、

その上に高度な両眼視が構築できるのです。