絞り込む問診

数十年前、私がまだ20代で、
稚内に来たばかりの時の事です。
調整にいらしたお客様のメガネが
大変汚れ、変形していて
よく見るとテンプル、レンズ止めのネジのところも
錆びています。

 

調整しながらお話を伺うと、本業は市役所にお勤めですが、
親戚が漁師で、夏の一時期コンブ漁の手伝いに行って
いるとの事。
 
稚内ならではの、暮らしの一部です。

各お店の皆さんも
お客様には、お仕事、趣味、など
色々お聞きしながら、メガネレンズ、フレームを
選んでいると思います。

 

私も還暦を過ぎて思うのは、
細かく絞り込んでいく問診が
重要だということです。

 

特に中高年
遠近両用メガネを作る時の一例

車の車種(1ボックス、セダン、軽)
パソコン、デスクトップかノートか
タブレット使うか?
テレビまでの距離は?
インチ数は?
見るときは寝ながら?
はもとより
町内会の役職は?山菜取りに行くか?

 

これらの問診項目は
地域活動から得たことが少なくありません。
子供のPTA活動、町内会などに参加すると
色々な質問を受けたりします。

 

さらに、活動の中で山菜を採りに行ったり、
トラックも運転したりといった体験により
フレーム選びレンズ選びが、具体的に
イメージできます。

 

お客様それぞれ暮らしの中での
潜在的ご希望を聞き出せ、
ご満足いただけるメガネが出来て、お役に立てた時
商売っていいもんだなと思います。

冒頭のコンブの件、私も
30代の時8年程経験しました。