· 

ちょいっとひと手間 パート8

blog投稿店名:メガネのハートランド 武生店 blog投稿者名:丸山 道則

福井県の「メガネのハートランド武生店」の丸山です。

ちょいとひと手間は、ユーザーさんの見えない部分にもちょいと手をかけて快適なメガネを制作している裏側を紹介いたします。

第一弾は、見えないネジの部分に嫌気性のネジ止めを施す事を紹介いたしました。
第二弾は、目には見えないレンズの「ヒズミ」について
第三弾は、レンズの「ヤゲン裏」
第四弾は、「レンズのコーティング」
第五弾は「超音波洗浄機」
第六弾は、「手作り近見視標器」
第七弾は、「調子とり」
今回第八弾は、「調節外し」

「ちょいとひと手間」をテーマに書いておりますが・・・・
今回はちょっと厄介

人間の眼の遠方を見るときの水晶体の状態
角膜と水晶体で光を集め、網膜に焦点が合います。

近くを見るとき
焦点が近くなるため、水晶体が厚くなり屈折を上げて

近くにピントを合わせます。

このコロナ禍の中「ステイ・ホーム」が続いたためか、

厚くなった水晶体が麻痺して

元の厚さに戻りきらない状態の方が多発中!!!!!!

 ↑この状態・・・
一見近視が進んだ!?ように見えます。

そこで我々眼鏡技術者は、麻痺(ピントフリーズ)

した水晶体を、安静状態に「ひと手間かけて」

戻す作業が必須になります。


フリーズした状態で測り作られたメガネは、

近眼の過矯正メガネになってしまうからです。

簡単に説明してますが、人間の身体の奥深さは

摩訶不思議でそう簡単ではありません・・・・


誠実な眼鏡技術者はひと手間ふた手間をかけて、

快適なメガネをお届けする努力を惜しみません。