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レンズカラーの難しさ

blog投稿店名:メガネのイザワblog投稿者名:伊澤康一郎

こんにちは 東京大田区のメガネのイザワ 伊澤康一郎です。

今日はレンズカラーの選び方をお話ししてみたいと思います。

 

皆さんは眼鏡を作る際レンズに色を入れる時にはどのように選びますか?

接客させていただく中で多くはフレームカラーとの相性だったり

お肌に乗せた時のメイクアップ効果等を考慮して選ばれる方が多いのかと思います。

 

もちろんその選び方も正解ですし、

色による機能を考慮して選ぶ方法もあります。

 

どのような選び方をしたとしても

「見本で見た色と違う」って思ったことありませんか?

 

 

ここは眼鏡販売者側としても永遠の課題だと思うのですが、

カラーサンプルレンズは度なしの

マルチコートレンズで基本的にはご用意しています。

 

まず白い板の上に乗っている状態と持ち上げた状態では

薄いカラーは特に雰囲気が変わります。

 

(サングラスレンズの様に濃度が濃くなれば

雰囲気の違いは少なくなりますが、

一般的に使われる眼鏡として選ばれるカラーは

薄めの濃度が多く選ばれています。)

 

そして度を付けてレンズの厚みが変わると

そこでもサンプルレンズとのイメージの違いが出ます。

さらにフレームに入るとさらに色の雰囲気は変わります。

結構見本(丸生地)で見ると色が濃く感じるものも

太めのセルフレームとかに入れてしまうと

濃度が薄くなったような印象になりますよね。

 

薄いカラーで検討されている方は一段濃度を

濃い目を選ばれると「濃さ」に関しては

イメージとの乖離が起こりにくくなるのではないかと思います。

 

ただ・・・・最近はもう一つ色を選ぶ際で

頭を悩ませているのは

波長をコントロールするコーティングの出現です。

 

一般的によく知られるようになったブルーカットコート、

メーカーによってもその波長コントロールの性能は

それぞれですが青い光をある程度反射させてレンズへの透過を

抑えるものですが、これが色の出方にも影響してしまうのです・・・

 

イメージや色調変化に敏感な方は特に

「コーティングの種類による変化もある」

という事は頭の片隅に置いておいていただくと

出来上がった時に「頼んだのと違う!!」と言うのを

最小限に抑えられるのではないかと思います。